私たち人間の体内には、常時水分が循環しています。
体内の水分は生きていくために必要な栄養や酸素を運んだり、不要になった老廃物を排出したりと様々な働きをしてくれ、健康な毎日を送る為には無くてはならない存在と言っても過言ではありません。
しかし、そんな体内水分量は、年齢を重ねる毎に少しずつ減少していき、生まれたばかりの赤ちゃんは体内水分量が約80%もあるのに対し、成人を迎えたころには約60%近くにまで減少してしまいます。
体内水分量が減少するということは老化が進行しているという警告でもあり、水分量が減少すると身体に様々な異変をもたらします。
水分量を増やすには普段から水分を沢山摂るようにすることも大切ですが、それだけでは加齢による水分量の低下を避けるのは困難でもあり、水分量が低下するのを抑制するには日々様々な対策を行うようにして、自分の年齢の平均以上の水分量を目指して取り組んでいきましょう。
そこで今回は、水分量をアップする方法や、水分量をアップすることで得られるメリットをご紹介します。
目次
体内水分量をアップするには水分補給だけではダメ!?
生まれたばかりの赤ちゃんは、乾燥知らずのもちもちとしたみずみずしい肌で、羨ましさを感じてしまいますが、新生児の頃はなんと体内の80%が水分で占められており、体のほとんどが水分で構成されています。
ですが、その後は成長をしていくにつれて体内水分量は減少傾向になり、水分量が減少することで生命維持に必要な身体の様々な機能が低下し、数々のダメージをもたらします。
体内水分量を増やすには、水分補給をすることはもちろんですが、それだけでは加齢による水分量の減少を阻止することはできません。
赤ちゃんの頃の水分量を目指すのは、さすがに難しいですが、様々な方法で身体の内側にアプローチをかけていくことで、体内水分量を増やすことができ、体内水分量の減少を食い止めることが可能です。
体内水分量は男性よりも女性の方が少ない!?
体内水分量は年齢を重ねるにつれて減少していきますが、成人男性と成人女性とでは、体内水分量が若干違いがあり、全体的に男性の方が体内水分量が多く、逆に女性は体内水分量がやや少なくなっています。
女性の方が少ない理由は体脂肪が関係しており、女性は男性よりも体脂肪が付きやすくなっていることから、平均的に男性よりも体脂肪率が高く、そのせいで水分量が男性に比べて減少傾向にあります。
また、性別だけでなく体型によっても体内水分量が大きく異なる場合もあります。
肥満体型の成人男性は脂肪が多いことからその分水分量が痩せている成人男性よりも少なくなっており、水分不足に陥りやすいので日頃から注意を払わなければなりません。
体内水分量は加齢以外にも様々な原因で減少してしまう!
体内水分量が減少する原因は主に加齢ですが、他にも様々な原因によって減少することがあります。
主に挙げられるのが1日に必要な水分量の不足によるもので、他にも塩分の摂りすぎが原因だったり、食事の際に汁物をあまり飲まない場合も水分量が不足しやすくなります。
また、運動をあまりしない人よりも運動をよくする人の方が水分を摂る機会が増えることから、運動不足だという方は水分量が標準よりも低下している可能性があります。
体内水分量が減少するとどうなる?
体内水分量は人間にとって必要不可欠の物だとお伝えしましたが、体内水分量が減少していくと具体的に身体はどうなってしまうのでしょうか?
体内水分量が減少すると以下のようなことが引き起こります。
栄養素の代謝が正常にされない
食べ物に含まれた栄養素は、体内に侵入すると消化吸収され、分解していきます。
栄養素が代謝される際には体内の水分である”体液”の中で行われることから、体液が不足していると栄養素を正常に代謝できなくなってしまいます。
体温調節が行われなくなる
体内の水分である体液には、発汗させて体温を一定に保つ”体温調節機能”が備わっています。
血液の循環には体液が使用されている為、水分量が不足すると血液の循環が悪くなってしまい、体温の調整が正常にできなくなり、汗をかきにくくなります。
乾燥肌になる
肌がつっぱったり、ガサガサとしたりと様々な肌トラブルをもたらす乾燥肌ですが、乾燥肌がいつまでも改善しないという方は、体内水分量の不足が原因の場合があります。
さらに、肌の潤いを保つ鍵となるコラーゲンの量も水分量が減少すると同時に減少していくため、肌の水分量を増やす為にはスキンケアだけでなく、内側からアプローチをしていく「インナーケア」にも取り組んでいきましょう。
体内水分量が増えることで得られるメリット
水分不足を解消して体内水分量を増やすことで数々の嬉しい効果が期待できます。
そこで、体内水分量が増えることで得られるメリットをいくつかご紹介します。
1.太りにくくなる
水分量が増えると血行が促進されることで新陳代謝の向上が期待でき、脂肪燃焼がされやすくなることから、太りにくい体質になることができます。
また、水には満腹感も程よく得られるので、食事前に飲むことで過食を防ぐことが可能です。
2.肌質が改善される
肌が荒れやすい方は、肌の水分不足に陥っている可能性があります。
体内水分量が増えると肌の水分量の増加も期待できることから、肌に潤いが行き渡り、肌質の改善が期待できます。
3.便秘が解消される
便秘になる原因はストレスやダイエット、運動不足など様々な理由がありますが、最も多い原因が水分不足です。
水分を摂ることで、排出がスムーズになり便秘を解消することができます。
体内水分量をアップする方法
体内水分量を増やすことができる様々な方法をご紹介します。
忘れずに毎日続けるようにし、平均以上の水分量を目指しましょう。
1.1日に必要な水分量を摂取する
体型によって異なりますが、生命維持には1日に大体2.5L程の水分量が必要になります。
水分は飲み物から摂取するだけでなく、食事に含まれる水分からも摂取でき、さらに体内で栄養素がエネルギーになる際に生成する代謝水も水分とみなされ、これらを合計した総量が2.5Lになるように目指していきましょう。
また、1日に摂取する水の量ですが1.5Lを目安に飲むようにし、水を摂取する際には沢山の量を一気に飲むのではなく、時間を分けてこまめに摂取するのがおすすめで、まずは起床時に1杯飲み、その後は朝食、朝食~昼食の間の時間帯、昼食時と、1日8杯程飲むようにしてみてください。
2.部屋を加湿する
部屋の空気が乾燥していると、乾燥肌を招いたり、喉の調子が悪くなったりと身体に様々なダメージをもたらし、水分量の減少にもつながります。
部屋の湿度は40%~60%に保つようにすると快適に過ごすことができますが、加湿器がない場合は、濡らしたタオルを干したり、洗濯物を部屋干ししたりと、水分を蒸発させる方法で加湿してみてください。
3.筋肉をつける
水分量を増やすために特に効果的なのが筋肉をつけることです。
筋肉の中はなんと7割以上が水分によってできており、筋肉量が多いほど多くの水分を溜めることができます。
筋肉をつけるには、トレーニングを行うだけでなく、タンパク質を積極的に摂取するようにし、質の良い睡眠をとって筋肉の成長を促す成長ホルモンを分泌させましょう。
4.ムコ多糖類が含まれた食べ物を摂取する
人間の体内には水分を蓄える「ムコ多糖」と呼ばれる成分があり、ムコ多糖は細胞間をつなぎ、不要になった老廃物を排出する作用もあります。
20代前半頃まではムコ多糖がどんどん生産がされていきますが、それ以降は体内水分量が低下するにつれてムコ多糖も生産されにくくなり、減少していってしまいます。
ムコ多糖類の減少を防ぐには、ムコ多糖を含んでいる食べ物を摂取するようにしましょう。
ムコ多糖はウナギやフカヒレ、豚骨スープ、ハモ、牛軟骨などに含まれており、これらの食べ物には保湿効果もあるので、乾燥肌の改善も期待できます。
体内水分量をアップするにはプラセンタドリンクが効果的!?
体内水分量をアップする方法をいくつか紹介してきましたが、さらにお手軽に水分量をアップできるのがプラセンタドリンクです。
プラセンタドリンクは、若返り効果や美容、健康効果が期待できる美白有効成分として注目されている”プラセンタ”から抽出した、”プラセンタエキス”を配合したドリンクで、美容ドリンクとして人気があります。
そしてこのプラセンタエキスには、先程紹介した水分を蓄える働きがあるムコ多糖類が豊富に含まれており、定期的にプラセンタドリンクを飲むことでムコ多糖の減少を抑制することができます。
沢山の成長因子が含まれている!
プラセンタには、様々な成長因子が含まれているのが特徴で、中でも注目したいのが「天然保湿因子」です。
アミノ酸である「天然保湿因子」は、肌の水分を蓄える因子で、この因子が増えるとターンオーバーが促進され、シワやシミの無い丈夫で若々しい肌に導きます。
さらに「細胞増殖因子」という成長因子には、細胞分裂を促進したり、細胞を活性化させる働きがあり、細胞レベルでの若返りが期待できます。
プラセンタドリンクを取り入れて、みずみずしいお肌を目指してみませんか?
まとめ
今回は、体内水分量を効率的に増やす方法をご紹介してきましたが、水分がどれだけ人間に必要なのかを改めて身に染みたのではないでしょうか?
外出時や仕事中は水分を摂る頻度が下がりがちの為、忘れずにこまめに水分を摂るようにしてみてくださいね。
みなさんも体内水分量を増やして、潤いに満ちた健康な身体をつくってみてはいかがですか?